その日の目覚めは最悪だった。
何か異様な臭いを感じて夢から覚めた。
通常、夢から覚める際は、聴覚や触覚に刺激を受ける場合が多いのだが、嗅覚に訴えかけてくる目覚めというのは珍しい。
とにかく異様な臭いを感じて夢は中断。
「まぶたが重いな~・・・」
ゆっくりと目を開ける・・・
ギニャーッ!
目の前に・・・わしも枕元に・・・
カメムシが鎮座しているではあ~りませんか!?
一気に目が覚めたわしは、その悪臭の権化を3重のティッシュでつかんで水流式有害物質排出装置(水洗便所)へぶち込み、船外へ排出した。
そいつがいなくなってもまだ、しばらくの間は微妙に悪臭がのこっていた。
生涯最悪の目覚めだった。
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