記念すべき第1夜目は、MSXのシューティングゲームの中では最高傑作と名高い、
「グラディウス2」がテーマです。
グラディウス2
1987年8月22日発売 MSX対応ROMカートリッジ 5800円 コナミ
一般の人にとってグラディウスII(ギリシャ数字)とは「ゴーファーの野望」ですが、MSXユーザーにとってのグラディウス2は断然この算用数字の方の「2」なのである。サブタイトルはなかったが、敢えて付けるなら「ヴェノムの野望」と言った所だろうか。
このグラディウス2、基本はグラディウスなのだが、ディティールにこだわった緻密なストーリーや様々なギミックが盛り込まれ、「II」とは違った独自の進化を遂げている。
各面のボスである敵戦艦内部へ侵入して新しい装備をゲットできたり、道中のアイテムを拾うと一定時間特殊装備がつくなど、パワーカプセルによるパワーアップ以外のフィーチャーがあった。
また、柱を破壊すると天井が落ちてくるステージや、レーザーをはね返す敵が配置されたステージなど、グラディウスシリーズらしく、各ステージが実に個性的だった。
そして、やっとの思いで最終面をクリアすると・・・反則級どんでん返しイベントが発生し、母星のピンチを救うために今までのステージ逆の順番で遡ることに・・・
・・・などなど、18年前の当時では斬新すぎるアイデアが沢山盛り込まれていたのだった。
そして、このソフトから、コナミのMSXロムには「SCC」と言う特殊音源が積まれており、サウンドも美しかった。また、2スロット以上あるMSXなら、2スロットに特定のコナミのソフトを差すと自機のグラフィックが変化したり、装備がバックアップされるなどの、裏技も標準で用意されており、ハード面に於いても、貪欲に新機軸を盛り込んでいた。コナミは当時、MSX界においては神に近い存在だったのだ。
真夏のバスに揺られ、隣町のデパートまで買いに行った記憶がある。当時はパソコンショップなど、わしの地元には無かったので、デパートの家電コーナーにMSXやそのソフトは置いてあったのだ。それからというもの、毎日のように「グラディウス2」を遊んでいた。当時小6か中1だったと思う。今のようにセーブ機能とか、難易度選択や残機数選択、面セレクトなどない。コンティニューだけは何回もできたが、面の最初、または中間地点からのスタートだった。(当然装備も全部はずれる)
いつも1面からのチャレンジ。最初は2面がやっとだったが、何ヶ月も遊んでいるうちにパターンもおぼえて行き、やっと最終面クリアー!!・・・と思ったら例の「どんでん返し」が・・・(笑)
この「自機ではなくプレイヤー自身のスキルが上がっていく」という感覚は最近では「不思議のダンジョンシリーズ」くらいでしか味わえない。エンディングを迎えた時の達成感は、最近の親切設計ゲームでは味わえないものだろう。
最近でもたまに遊んでいる。本物は実家の物置に置いているので、エミュレーターで遊んでいるんだけどね。
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